森を楽しむ週末実習隊 体験レポート

日程:2013年11月23日(土)~24日(日)
会場:ハリスホール

森林管理作業を通して自然との関わり方を考え、森で過ごす楽しさを感じてもらう――1泊2日の作業体験です。北杜市環境保全事業のもと行われました。

【1日目】

初日の作業は立ち枯れの木の伐採です。今回の作業場所は台風や強風の影響で枯木が目立っていました。突然倒れてしまう危険をなくすため、林床を明るくするため、景観のことも考慮しながら切り出して行きます。一方で枯れ木にできた洞や柔らかくなった樹皮を、ヤマネなどの小動物が棲み家に利用することもあるので、全てを伐採するのでなく残す木も選びました。

今までその木が与えてくれていた恵みに感謝し、作業が無事に終わることをお願いして、幹に鋸の刃を入れます。

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枯れ木は叩くと鈍い音だけれど、元気な木は少し高い音がする。この木が軽いのは中身が腐っているからなのかぁ。この木はツルが絡まっているけれど、私達の力で切れるかな…?枯れ木を見分ける時や伐採した木を運んでいる時に出た言葉です。また、技量と安全面の見極めも非常に重要です。

作業後、その場所を眺めながら春になった時のこの場所を想像しました。今は葉を落とした幹が立ち並ぶ冬の森ですが、春になり葉が生い茂ると枯れ木が取り除かれたことで森が明るくなったことが分かります。その時期が楽しみです。

週末実習隊の特徴は、参加者とスタッフが共に相談をしながら作業内容を決めていきます。夕食後は翌日の作業では何をやりたいか?を話し合いました。

その後は夜の時間。夜の森を歩くナイトハイクでは、日中に作業した森を通り抜け牧草地に出ました。景色が開けた牧草地で寝転んで、しばらく一人静かな時間を過ごしました。戻った後は、暖炉の炎で体を暖めながらホットワインで乾杯。スタッフのオリジナルブレンドに香り付けのモミの葉も加えました。森の恵みを頂きます。

【2日目】

昨夜の話し合いをうけて、2日目は木柵作りを行いました。自然歩道沿いに植生を保護するために柵を設けていたのですが、月日と雨風にさらされ崩れてしまいました。杭を打ち込み、その間に細めの木を編みこんで作ります。枯れ木は折れてしまうので生きた木を使用します。日当たり具合や周囲の木とのバランスを見ながら、この先大きく育つことは難しいだろう…という木を選定します。生きた木に手を入れる、この意味をよく考えながら作業を始めます。

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木材切り出し班と、柵組み立て班の息の合ったチームプレイのおかげで立派な柵が完成しました!ありがとうございました!

作業の合間にこんな話が出ました。柵を作ることでその場所の植生は守られるけど、森の生き物にとっては…?つまずいたり、通り難くならないだろうか?森にとっても、訪れる人にとっても嬉しいと思える森。100%その通りの森を作ることはとても難しい、言い換えればそのようなお手本の森というのはないのかもしれません。

週末実習隊ではその森へ少しでも近づけられるように、みんなで考えること、協力して作業する―――この行動を大切にしていきたいと思います。また、今回作業した場を訪れる方々に、ここにある木を切り、それを利用したこと。森と人との関わり方を一緒に考えていけるように、この場所のことをお伝えしていきたいと感じました。

参加者のみなさま、ありがとうございました。

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