第74回清里エコロジーキャンプ 体験レポート
 古代を学ぶ~古代の焚き火と暮らし方~

ゲスト:関根秀樹さん(古代技術史・民俗文化研究家) 

日程:2015年10月31日(土)~11月1日(日)
会場:ハリスホール

 黄色く染まったカラマツの葉がはらはらと散る季節になりました。今回の清里エコロジーキャンプは「古代」がテーマ!焚き火を囲み、古代の生活と火の魅力をたっぷり感じた2日間の様子をお伝えします。

 【1日目:10月30日(土)】

【清里の森ガイドウォーク】
古代の人たちは食料や道具を全て自然の恵みから得ていました。焚き火と古代技術の達人、ゲストの関根さん曰く森は「宝の山」。その「宝」の1つ、焚きつけとなる枝や木の皮を皆でわいわい拾いながら歩きました。

【古代技術で火起こしに挑戦】
ひもぎり式の発火装置で火起こしに挑戦しました。まずはお手本を見せてくださった関根さん、まるでマジックのような早業で火種が火口(ほくち)に燃え移ります。いざ実践してみますが、コツを覚えるまでが難しい!やっと煙が上がった喜びもつかの間で、火種から炎に育てるのが難しいのです。それでも苦労した分、焚き付けが燃え上がった瞬間の喜びはひとしお。古代人が努力して火を作り、使っていたということを実感しました。

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 【夜の森ハイキング】
古代の人たちは夜を猛獣や物の怪が歩く時間と考え、畏れていたそう。私たちはいつでも明かりのある生活に慣れてしまいましたが、「本来の夜とは?」と、古代の森を想像しながら暗闇の中を歩きました。
ハリスホールに戻ると満天の星空と焚き火がお出迎え。日が短く肌寒いこの季節、遠い昔も同じように暖をとっていたのでしょうか。ゆらゆら揺れる炎を見つめがら、ひとときの楽しい交流会を過ごしました。

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 【2日目:11月1日(日)】

【縄文土器を作ろう】
粘土を成型し、焚き火にくべて土笛を作りました。少し練習すると「ピー♪」と軽やかな音が鳴ります。皆さん、縄文人になりきって粘土をこねこね…。お皿や置き物を作った参加者さんもいましたよ。

【どんぐりクッキーを作ろう】
土器の焼きあがりを待つ間は古代式クッキー作り!清里で採れたミズナラを主に、コナラとクヌギもブレンドしました。森の恵みをおいしくいただくために、知恵を出し時間をかけて下ごしらえをしていたことが伝わってきます。完成したクッキーは、ほろ苦さの中に甘味があってざくざく香ばしいお味でした。

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【おわりの会】
最後に2日間の体験の感想を皆さんでシェアしました。火を起こす大変さ、昼と夜の森の違い、自然は全てつながっているということ…。なにより、古代の暮らしを知ることで便利な世の中に生きている今の私たちの生活を見直すきっかけになったという声が多く上がりました。

今回のキャンプでは火を中心に古代の暮らしを感じ、考え、体験することができました。自然のものを上手に活用して生きること。それは自然に対する理解と感謝の気持ちを深めることにつながることであると実感できた2日間でした。過去から現代へとつながってきた私たちの文化や自然を大切にしていきたいと思います。参加者のみなさん、講師の関根さん、どうもありがとうございました!

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文責 実習生 千葉

 

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