第3回  小淵沢 今昔ものがたり  

2015年9月27日 9:30~12:00

 小淵沢は観光・湧水・馬・植物・商業など様々な切り口から発展し続けていて、交通の要所でもあります。中央道のインターチェンジや特急電車の停車するなど、人や物の移動には欠かせない町です。一方、歴史の深さを感じさせる建物や神社仏閣も点在し、地域のつながりの面影も沢山残っています。
今回そんな小淵沢の今と昔にスポットを当て皆さんと歩きました。まず、町名や駅名を「こぶちざわ」と読んだり「こぶちさわ」と読んだり、各集落に1つずつ神社があることにビックリ。「町名の由来は?」「人口は?」など知りたいことが湧いてきます。

 

 

まず皆さんと訪れたのは泉園さん。立派な三階建てのお屋敷を見学させていただきました。昔は小淵沢一帯の大地主で、お屋敷も江戸時代に作られた部分から明治時代に随時増築された部分まで、いくつもの時代を見つめてきた建物です。蔵造りの外塀や、情緒ある緑豊かな庭園にも、歴史を感じ
ます。 

 

 

1510071.jpg
1510072.jpg

 駅前商店街を通り抜け、蔵通りを歩き1つ目の集落の氏神様である大神社へ。ここでは江戸時代に作られたと思われる双体道祖神を見ました。男女(と思われる)がお酒を酌み交わす珍しい道祖神です。「ハート型の穴が開いてる!」「魚が向かい合ってる!」などと皆さんからも声が上がり、古いものを見る楽しみを知っていただけたようです。

てくてくと歩く田園風景も実りの秋そのもの。稲穂が黄色く色づいて、のどかな風景も楽しみました。少し前までは冷涼な小淵沢では稲作は不向きと言われていたそうですが、今ではおいしいお米が取れます。その意味するところを考えると、複雑な気分です。

続いて、2つ目の集落の氏神様・大宮神社へ。大宮神社の隣にある矢の堂も、長い歴史を歩んできた場所です。法筐印塔や灯篭の彫刻は見事なもので、地域で大切に守られています。矢の堂の謂れや、矢の堂にまつわる民話なども紹介しました。お堂の藁葺屋根にはたくさんの植物が生え、そこでも歴史を
感じます。 

1510073.jpg
1510074.jpg

続いて、「小淵沢」の地名の由来とも言われる小淵池の話をしながら北野天神社に行きました。大きなトチの木がある神社で、見上げたその木は一本の大きな柱のごとく太く、そして力強さが伝わってくるいかにも「私が御神木。」そんな声が聞こえてきそうな印象に残る神社です。神聖な空気をたっぷり吸いながら一人ひとりが少しだけゆっくりと時間を過ごしました。10月の第一日曜日に奉納されるお神楽の準備も始まって
いました。

小淵沢駅前商店街まで戻ったところで、古の旅から現実の世界に戻ってきたような気がふとしました。時代とともに商業や観光の形態が移り変わり、町の様子も変化しているそうです。そして、地域のつながりも・・・。

今と昔をつなげているものや暮らしていく中で生まれる人々のネットワークなど、歩けば歩くほど「人のつながりの大切さ」や「大切にしていたもの」が見えた今回のてくてく八ヶ岳、小淵沢の町あるき編。一人でもまたゆっくりと歩いてみたくなりました。