第2回 大泉の小路あるき 伝統の空間、地域の思い 

2016年7月3日(日) 9:30~12:00

 甲斐源氏の源清光が築いた谷戸城址を中心に広がる大泉町。今回はその大泉町の中の2つの地区をまわり、守り継いでいる慣習に触れたり、自然環境との調和を感じる静かな空間を楽しみながら、地域のみなさんの思いがどのようにその地域を盛り立てているかを体感しました。
大泉町も、富士山・八ヶ岳・南アルプスの迫力が一望できる場所です。残念ながら当日は山々は雲で隠れていましたが、田園風景を眺めながらゆっくりと歩き始めました。道路脇のヤマボウシを観察したり、田んぼを泳いでいるオタマジャクシを覗き込んだりしながら進みました。  

まず1つ目のスポットは八嶽(やつがたけ)神社です。「神社の中に入ると空気が違う」と感じた方もいたようです。この神社は、武田信玄が参拝後に戦いに勝利したことから、大切に守られてきました。また、大泉町を豊かに流れる水の神様も祀られていたり、氏子のみなさんが神社の環境整備活動をしたり、日頃から神社を中心に強くつながっている様子がうかがえます。

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拝殿は、昔は寺子屋のように男女問わず子供たちが武術や学問を学ぶ場として使われていたことや、地域の子どもたちによるお神楽が奉納されていることを知りました。寺子屋風に紙芝居を楽しんだり、町名の由来にもなっている豊かな湧水について聞いたり、しばしゆっくりした時間を過ごしました。

湧水から流れる川が町内あちこちに見られ、どの小路を曲がっても水の音が聞こえます。暑い日でしたが、水の音に涼を感じながら、次に向かったのは町屋地域です。
町屋地区の中心部にあるこの場所は昔は公民館があった場所でもあり、石祠や道祖神が祀られ、この地区の方にとっても特別な場所です。大きな木に囲まれた一角は清々しい雰囲気で、パワースポットと呼ばれる所以も納得できます。 

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ここでは、地域の人が、地域の人のために、地域の魅力を発信しています。手作りの地区内散策マップを作ったり、春には地域内の桜ライドアップツアーを行ったり、夏の終わりには五穀豊穣を祈るお祭りがあったり、できることから少しずつ地域を盛り上げる取り組みをしています。人と人とのつながりや身近にある自然環境を大切にしながら、地区の魅力をみんなで守っていきたいという思いが伝わってきました。 

幹線道路から一本入った所は、静かで水のせせらぎが心地よい地区が広がっていました。山並みを眺めたり、庭先で作業している方と挨拶を交わしたり、土地を潤す豊かな湧水に思いを巡らせたり、歩くことで感じる空気は格別です。またあらためて、資料館や史跡に立ち寄ったりしながらこの地域のことを深く知りたいなと思いました。