第4回  川俣渓谷をめぐる暮らしと歴史~体験農場と清流の谷~  

2015年1月18日(日) 10:00~12:00

 

今回はまず冬の川俣渓谷を訪ねました。吐竜(どりゅう)の滝の駐車場から歩き始め、鹿の踏み跡から覗く霜柱を見たり、アカネズミがクルミを食べた跡を見たりしながら、吐竜の滝を目指します。滝は氷瀑になっているでしょうか…。滝に到着すると、氷瀑とはいかなかったものの、一部に大きなつららが出来ていました。 
滝を堪能した後は、本日一番の難所にアタック。滝から小海線の線路の高さまで、凍りついた急階段を一段一段慎重に登ります。登り終えたそこは、小海線の線路の目の前。昔、小海線を走っていたSLの写真を見ながら、8年に1回大発生して汽車を停めてしまうキシャヤスデの話をしながら一息いれました。ここからまたしばらく登りが続きます。ゆっくりと、休憩も挟みながら、全員無事に谷から上がってくることが出来ました。

 

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平らな所についたので、いよいよスノーシューの出番です。平坦な道であることと、雪に沈み込まない足下という事で、周りを見回す余裕がでてきました。シカの足跡や空の青さ、沢が多く水に恵まれた清里周辺の土地など、話題は多岐にわたり、お喋りも弾みます。

 

 

森を抜けて牧草地に出ると、美しい富士山が出迎えてくれました。次の牧草地ではため息が出るくらい美しい八ヶ岳の峰々が青空をバックに白く輝いていました。スノーシューをはいているのを忘れて駆け出してしまったり雪の中に飛び込んだり!
牧草地に別れを告げて再び森の中へ。森の中には新しい園舎を建設中のヨハネ保育園と、開拓の人々の心の支えとして建てられた聖アンデレ教会があります。
教会の石組みは人々が川俣渓谷から1つずつ石を運び上げて組み上げたもの。今日歩いてきた道のりを重い石を持って上がるのはさぞや大変だったことでしょう。この教会は日本人が親しみやすいように、瓦屋根に障子張り、そしてなにより畳敷きであるという、日本でも珍しい聖堂です。
教会の鐘は、アメリカ西部開拓鉄道の機関車で実際に使われていた鐘です。開拓の精神が清里の地で受け継がれています。  
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締めくくりに、開拓当時の人の言葉を紹介しました。その人は当時、土の中から土器などが出てきたのを見て、自分たちよりもずっと前にこの地に人々の暮らしや文化があったことに感銘を受けました。そしていつか、何千年後の人々に「あぁ、先人たちはこの厳しい環境でこんなにも繁栄していたのか」と思ってもらえるように、今を大切に懸命に生きようと思ったそうです。ポール・ラッシュ博士の”Do your best, and it must be first class.”に通じるものがありますね。

 

聖アンデレ教会内部の見学は自由参加で、みなさん思い思いの時間を過ごしました。

 

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 「環境と文化のむら」のスポット地区を歩くてくてく八ヶ岳。今年度4回のシリーズ企画も、おかげさまで毎回ご好評いただきながら実施することができました。ありがとうございました!