第2回 地図を片手に、棒道と湧水

2014年9月23日(火・祝) 9:30~12:00

  八ヶ岳南麓の湧水群は、人々の暮らしと大きく関わり、様々な歴史を刻んできています。また、「棒道」と呼ばれる古道にまつわる歴史ロマンをたどって、今と昔をつなぐ水と道をたどりました。

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豊かな湧水のひとつ、三分一湧水(さんぶいちゆうすい)。下流域の水田かんがいをめぐる水争いを解決した先達の知恵に、敬服の思いです。1日の湧水量や水温などと一緒に、三分一湧水についてお話ししました。 

   

昭和18年の山津波(山崩れ。地域では「押ん出し(おんだし)」と言う)が運んできた巨岩は、家や田畑や湧水をも流し、埋めてしまいました。この岩が伝えようとしていることを一緒に考えました。

 

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「棒道」に沿って、観音像が配置されています。如意輪観音(にょいりんかんのん)、馬頭観音、千手観音、十一面観音、そして聖観音(しょうかんのん)像。どんな観音様なのか、ひとつひとつ表情と姿の違うお顔を拝みながら、この古道がどんな風に使われてきたのか、それぞれに思いを馳せながら進みます。

  

 

  

江戸時代中期に描かれた地図と現在の地図で、道を川の流れを見比べてみました。今歩いているこの道や川が、今と昔をつないでいることがわかります。水の道は見えたり隠れたり。人の道は曲がったり登ったり。ちょっと哲学的な言葉も飛び出しました。

 

 

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緑の森の中の棒道を進み、あらかじめ汲んでおいた女取湧水の水でひと休み。冷たくてまろやかな味!少し汗ばんだ体も落ち着きました。帰り道は、五感を使って棒道を引き返します。足の裏の感覚、鳥の声や水の音・・・。往路とはちょっと違う感覚が目を覚ましました。

  

1人1枚ずつ白地図を持ち、見たものや感じたことを書き込みながら歩いたので、三分一湧水に戻った時には、自分だけの地図が出来上がりました。
八ヶ岳山麓の地層が長い年月をかけて生み出す湧水群と、時代ごとに積み重なってきた歴史が今に伝えていることに、じっくりと向き合うことができた時間でした。自分だけの地図を片手に、また歩きに行こうと思います。