第62回清里インタープリターズキャンプ(入門)体験レポート

 【講師】 鳥屋尾 健 <公益財団法人キープ協会 環境教育事業部 事業部長>
【日程】2017年5月3日(水・祝)13:30~5日(金・祝)14:30 <2泊3日>
【会場】キープ自然学校(公益財団法人キープ協会/山梨県北杜市高根町清里)

新緑が萌えはじめた清里にインタープリターや環境教育の仕事に興味のある参加者7名が集まりました。日本各地、中国からもご参加いただきました。今回のキャンプのねらいは以下の3つです。
①インタープリターの考え方や手法について学ぶ
②環境教育について学ぶ
③あなた自身のねらいを達成する 
また、そのために以下の3つを大切にして学びました。
①体験から学ぶこと②お互いから学ぶこと③楽しみながら学ぶこと
 

1日目:「インタープリテーションについて知る」

 まずは3日間を共に過ごす仲間とのウォーミングアップです。各々の「好きなひらがな2文字」を組み合わせて言葉をつくります。全員で話し合うことで新たな発想が生まれ、一人では見つけることが出来ない様々な言葉を見つけ出しました。またその他にもいくつかのゲームを通して交流することで、始めは緊張した面持ちだった参加者さんたちも、いつの間にか打ち解けた表情になっていました。
 次は講師の「やっさん」こと鳥屋尾さん(以下やっさん)による自然体験プログラム(2時間)で、実際のインタープリテーションの体験です。清里の森に住む樹上生物のリスやヤマネ、土壌生物のモグラ、喰う•喰われるの関係のキツネや野ねずみ、森の中で動物たちの様々な視点を体験しました。また八ヶ岳の位置関係を模型や地図で確認することで、フィールドである清里の森について広い視点で捉えることが出来ました。最後にそれぞれが森で過ごす時間で感じたことをシェアしました。「山を歩くことはあっても、こんなにじっくりと森を観察したことがなかった」と仰った参加者様もおられ、清里の森を満喫した時間でした。

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 自然体験の後は、このキャンプに参加するにあたっての「自身のねらい」の共有とお互いの自己紹介です。プログラムを共に過ごした段階であったことと、少人数でのキャンプであったためか、深いところまで踏み込んだ自己紹介となりました。
 その後はやっさんによる講義『インタープリテーション概論①』です。「インタープリテーションとは?」「環境教育とは?」等について個々の認識を共有、基礎情報の確認をしました。
 

2日目:「インタープリテーションを実際にやってみる」

 2日目は「おのの」こと小野さん(以下おのの)による朝の散歩からのスタートです。日本には緑系を表す言葉が沢山(若草色、苔色、玉虫色等)あります。そんな様々な緑を新緑の清里で探しました。自然にある緑は同じ色がないくらい、どれも違った色をしていることに気がつきました。
 次はやっさんによる講義『インタープリテーション概論②』です。インタープリテーションが伝えることは何か?インタープリテーションの6つの型、どのようにメッセージを載せて伝えるかなど、プログラムデザインの重要性について学びました。
 

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 そしていよいよインタープリテーション実習です。2人1組になり「自分たちの心が動いた自然の何か」について15分間のプログラムを作成し、他の参加者にプログラムを受けてもらいます。短い準備時間でしたが、どのグループも工夫されたプログラムで、充実した時間を過ごしました。

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またプログラム実施後には、感想や気づいたことを共有し、実習の振り返りをしました。もっとこうしたら充実したプログラムになった、もっと時間があればこんなことも出来る、対象者が子どもの場合はこんな風にアレンジできる等、生み出したプログラムを次に繋げるためのアイディアを考えました。
 夕食を挟み、次はおののによるナイトハイクです。月明かりの下、森の動物達を驚かせないように静かに歩きます。澄んだ星空を眺めて寝転がる一時は、それぞれが自然を感じ、自分と向き合い、これからの自分を想う時間になったかと思います。
 

3日目:「インタープリテーションを自分自身の日常につなげる」

 補いの講義では「置き換える」ことの重要性を感じました。
 質疑応答では、今回のキャンプ内容についてや、参加者さんが日頃関わっている業務へのアドバイスを求める具体的な質問(もし3日間全日雨だったらどうしていた?オススメグッズは?親子を楽しませるには?地元の方に対して効果的なプログラムや宣伝は?などなど)もあり、皆で共有することで更に深い学びに繋がりました。
 そして、それぞれの課題や質問をみんなで話し合う時間です。ひとりひとりに与えられた質問時間は「その人の為に使う時間」です。このキャンプで過ごした仲間によるアドバイスや経験談は、心に残るアドバイスになったかと思います。3日間を共に過ごした仲間で分かち合いと閉講式を終え、それぞれ異なるフィールドへ戻っていきました。このキャンプで得たこと学んだことを、皆さんそれぞれのご活躍の場で活かして頂くことを心より願っております。
 

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 (文責 実習生 坂川 実基 

 

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