第51回清里インタープリターズキャンプ(体験学習法)体験レポート  
~どれだけ参加者の気持ちに近づけるか~

【講師】津村俊充(南山大学人文学部心理人間学科教授 南山大学大学院教育ファシリテーション専攻主任)
     増田直広(公益財団法人キープ協会 環境教育事業部 事業部長)
【日程】平成27年1月10日~12日
【会場】八ヶ岳自然ふれあいセンター特別展示ホール

今回のテーマは「体験学習法」
津村先生と増田先生の豪華なW講師という事もあり、参加者は満員御礼の32人。これからインタープリテーション(以下IP)を志す人から既に実践している方まで個性豊かなメンバーが集いました。
今回のねらいは3つ。
①IPをしっかりと理解する
②体験学習法を理解し、活用方法を学ぶ
③参加者自身のねらいを達成する
学び方を学びIPの幅を広げるべく、インプットの為の濃密な3日間を過ごしました。

1日目

まずは、全員で今回のねらいを共有した後に、ウォーミングアップの時間。
「清里の動物おみくじ」でグループを作り、外に出てプログラム体験。
正月をテーマに、森にある自然物を集めて「お年玉」や「おせち」に見立てて発表し合う自然体験プログラムを行いました。

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その後、津村先生による「体験学習法1」の講義。プログラム体験を踏まえて、目に見える体験(コンテント)と体験学習に必要な「感情」「思考」「行動」の3つの心の動きと「体験」「指摘」「分析」「仮説」の4つの要素の循環(プロセス)を学びました。
夕食を挟み、増田先生のIP概論。IPの定義や公式など基本的な要素を学びました。

2日目

朝一番は津村先生の「体験学習法2」の講義。
前日の2コマの講義を踏まえて、参加者の関わり方と気持ちのバランス・引き付け方や、この後に行われるIP実施体験に向けて、オブザーブの仕方・フィードバックの仕方を学びました。ここで大切にしたいことは、フォードバックは実施者に対して否定的にならず、体験学習に必要な3つの心の動きを踏まえて、実施者の「行為」により体験者は「どう感じ」「どう考え」「どう動いたか」を基準にふりかえる事が大切であると学びました。

 

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講義の後は、早速実習です。参加者は3つにグループに分かれ、更にグループ内を「導入」「本体1」「本体2」「まとめ」と4班に分かれ、各班ごとにアクティビティを実施し、かつグループ内で1つの班が実施する時に2つの班は参加者、もう1班はオブザーブの役割が当てられ、それを順番に繰り返し実施しました。実施後、まず各グループでふりかえりです。各々の心の動きや感じた事をフィードバックをしました。その後、全体でワールドカフェスタイルのふりかえりを行い、最後自分が大切にしたい事を宣言し合いました。

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その夜はスタッフによるナイトハイク。しんしんと雪の降る中、昼間の森とは一味違う静かで幻想的な森を体験し一日を締めくくりました。

3日目

早朝、実習生による朝の散歩。一風変わった神主インタープリターによる森で初詣をするプログラム。IPは難しい事ではなく自分の個性を活かした切り口で行える事なのだと感じました。朝食後は、津村先生による3日間の補いの講義。体験学習は4つの要素を常に循環しながら自分の中を整理し、参加者の気持ちに近づけながら、働きかけ・投げかけをしていく事が重要だと学びました。そして最後のふりかえりの時間。前日実習で感じたことや3日間過ごす中で感じたこと、大切にしたいと思った事を共有しました。

期間中、最高気温が氷点下のままの寒い日が続きましたが、温かい仲間と共に熱い学びの時間を過ごす事が出来ました。

 

                   実習生:古屋 真東

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